京都は遠いから名古屋まで。のはずだった。
今回は母ちゃん飯でもレシピでもなく、ちょっと昔の話を。
このブログでは旅飯なんかも残していこうと思っているんですが、そもそも自分が旅を好きになったきっかけって何だったんだろう。
思い返してみると、たぶんこの旅が始まりだったような気がします。
まだ22か23歳くらい。
免許を取ってそれほど経っていなかった頃の、正月の話です。
当時、買ったばかりの新車がありました。
ワンボックスカーで、とにかく運転したかった。
正月で暇。
新しい車もある。
友達もいる。
そりゃ、どっか行きたくなります。
京都行きてえな
友達と遊んでいたとき、ふと思ったんです。
「京都行きてえな」
なぜ京都だったのかは、もうよく覚えてません。
とりあえず友達に、
「京都行こうぜ」
と言ってみたところ、
「いや、さすがに京都は遠くね?」
と却下。
まあ、そうか。
じゃあ、その手前の名古屋くらいならいいんじゃね?
そんな話になりまして。
京都は拒否したくせに、ドライブには付き合ってくれる。
昔からノリのいい友達です。
というわけで、目的地を名古屋に変更。
若造二人、ひたすら西へ向かいます。
当時の距離感なんて、そんなもん
今ならスマホで地図を開けば、距離も時間もすぐに分かります。
でも当時の自分たちの頭の中にあったのは、かなり大雑把な日本地図。
名古屋があって、その先に京都があって、さらにその先に大阪がある。
本当にそのくらいの感覚でした。
だから、
「京都は遠い。でも名古屋くらいなら行けるべ」
となったわけです。
名古屋から京都までどのくらいなのか。
京都から大阪までどのくらいなのか。
そんな距離感すら、当時の二人はよく分かってませんでした。
これが後々、いろいろおかしなことになります。
車で来たのに、とりあえず名古屋駅
道中はくだらない話でもしながら、ひたすらドライブ。
それだけでも、かなり楽しかった記憶があります。
そして無事、名古屋へ到着。
車で来たのに、なぜかとりあえず名古屋駅へ。
そこできしめんを食べました。
どこの店だったかなんて、さすがにもう覚えてません。
でも、
「名古屋まで来て、きしめん食ったな」
ということだけは今でも覚えています。
今考えると、こういうのが旅飯好きの始まりだったのかもしれません。
金のしゃちほこを見に行こう
名古屋まで来たなら、名古屋城も行っておこう。
名古屋城といえば、金のしゃちほこ。
それくらいは若造二人でも知っています。
確か1月1日か2日。
正月真っただ中、車で名古屋城へ向かいました。
そして到着。
……したんですが。
正月休み。
入れません。
今考えれば、行く前に調べろよって話なんですが(笑)。
せっかくここまで来たのに、金のしゃちほこは遠くから眺めるだけ。
「こんなことある?」
なんて二人で笑っていました。
笑ってはいたんですが……
なんかこう。
不完全燃焼。
「……京都、行く?」
車に戻ってから話します。
このまま帰る?
それとも、もうちょっと行く?
そもそも最初に行きたかったのは京都です。
そして、ここまで来てしまった。
隣には相変わらずノリのいい友達。
だったらもう、
「ここまで来たら京都行くべ。」
即決でした。
最初は「京都は遠い」と言っていた二人が、名古屋城に入れなかった勢いで京都へ向かいます。
もうこの辺から、予定なんてものはありません。
結局、最初の目的地へ
そして本当に京都まで来てしまいました。
清水寺へ行って、その参道をぶらぶら。
お土産屋さんを覗いたり、八つ橋を食べたり。
特に八つ橋は試食を出してくれているお店も多くて、いろいろいただきました。
個人的には勝手に、
「八つ橋食べ放題コース」
と呼んでいました。
お店の皆さま、その節はありがとうございました(笑)。
もちろん試食だけじゃなく、お土産も買います。
名古屋でも買って、京都でも買って。
最初に行きたかった京都にも来られた。
目的達成です。
あとは帰ればいい。
普通なら。
ところが若造二人の頭に浮かんだのが、
「京都まで来たなら、大阪も行けるんじゃね?」
今思えば、この辺で一度財布の中身を確認しておくべきでした。
でも、そんなことをする二人なら、そもそもこんな旅にはなってません。
というわけで――
次は大阪です。
息子のひとつまみ
旅の予定は、名古屋まででした。
京都まで来た時点ですでに予定外。
でも、この予定外が妙に楽しかった。
そして大阪で、二人はようやく重大な事実に気付きます。
……金、なくね?
次回へ続きます。後編はこちら


